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気が付くと、仁竜先輩と鉱竜が心配そうに見ていた。
「おお、気が付いたな・・・」
・・・仁竜先輩?
僕は、少し起き上がり辺りを見回した。
ここは、保健室のようだ。
「大丈夫か?・・・といっても、俺達も目が覚めたら保健室だったんだよ。」
先輩達も・・・?
「そうそう、あれから紅竜の事を待っていたんだけど、なかなか来なくてさ・・・でも、それから覚えてないんだよな・・・」
少し頭が痛いけど、思い出してみる・・・
そう、科学室でコーヒーを飲んで、それから・・・
それから記憶がない。
とりあえず、ベットから降りると、お尻が妙にズキズキ痛む。
保健室から出でると、外はすっかり暗くなっていた。
帰り際、廊下でジェラと会った。
「ああ、紅竜。大丈夫?戸締りはこっちがやるから、そのままでいいよ。」
大丈夫・・・?
「そうそう、先輩が色々手伝ってくれてありがとうってさ。」
そう言うと、奥の科学室へ向かって行った。
「あの言い方だと、もう大丈夫だな。」
これで大丈夫なのかな・・・僕は、少々心配だった。
思い出せないけれど・・・ジェラの言葉から先輩も分かってくれたんだなと思う。
「とりあえず、一旦黒竜の所へ行こう。まだ、向こうにいるだろう。」
あれから、クラン先輩からの協力要請はない。
一つ問題が解決したことで、
何かすっきりした気分になり、今日を終えた・・・
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